太陽光発電所に遠隔監視装置って必要ですか?
遠隔監視システムは、太陽光発電投資において導入費用を含めて計算しても、しっかり活用すればリターンの方が大きくなります。選定のポイントなどをお伝えします!
遠隔監視装置とは?
遠隔監視システムは、発電所が正常に稼働しているかどうか、遠隔地でも常時監視するためのシステムです。
遠隔監視システムがあれば、
- トラブル発生がアラート通知ですぐ分かります。
- 毎日の発電量の増減の記録を見ることができます。
遠隔監視システムがないと、毎月の電力会社からの売電結果通知を見るか、直接現地に行くかしないと発電所の状況を把握できません。また発見しにくい緩やかな発電量の低下による損失も、遠隔監視システムのデータを解析することで発見できます。
太陽光発電投資において導入費用を含めて計算しても、しっかり活用すればリターンの方が大きくなります。逆に遠隔監視システムが設置されていないと、知らない内に損失を出し、結果的につけた場合よりも損失が大きくなるケースが多いです。
遠遠隔監視システムが付いていない発電所は、スピードメーターが付いていない車と同じです。導入コストは掛かりますが、設置するメリットの方が遥かに上回ります。
遠隔監視システムを選ぶポイント・選び方
遠隔監視システムは大小様々なメーカーが開発し、商品を提供しています。どのような遠隔監視システムがいいか、以下から遠隔監視システムを選ぶポイントについて解説していきます。
1.発電量の測定が正確か
精度がよく、発電量のデータが正確に出るのも重要です。
日々のチェックが楽しみになるだけでなく、小さなトラブルも見つけやすくなります。
現在主流のパワコンデータを直接取得するタイプは原理的に誤差は発生しません。
パワコンデータを直接取得するタイプを選べば問題ありませんが、パワコンの通信が不調な場合などに異常値となることもあります。
2.スマホ対応しているか
最近の遠隔監視システムではスマートフォンのアプリを提供しているものもあり、いつでもどこでも発電所の状況を把握することができます。
発電量を監視するためにも容易に稼働状況を見られるのは安心ですし、いざ故障があった時もスマートフォンに通知が来るように設定しておけば迅速に対応することができます。
アプリがなくても、ブラウザでデータの閲覧がしやすいように工夫がされているシステムもあります。スマートフォンでデータが確認しやすいかも考慮するといいでしょう。
3.操作が簡単でデータが見やすいか
遠隔監視システムはメーカーごとに管理画面の仕様が全く異なります。
そのため管理画面が見やすいか、操作がわかりやすいかも重要です。
なかなか導入してみないとわからない点も多いですが、メーカーによってはデモを提供している場合もあるため、できる限り確認されることをおすすめします。
4.アラートメールの発報基準は実用的か
ほとんどの遠隔監視システムで発電異常がある場合、アラートメールを発報しますが、何をもって発電異常とするか、という基準がそれぞれ異なります。
中には、特定のパワコンが発電停止や大幅に発電量低下しても異常とみなさずアラートメールを発報しないものもあります。
アラートメールの発報基準が実用的か、確認した方が良いでしょう。
5.過去のデータを蓄積しているか
多くの遠隔監視システムは過去のデータを蓄積し、必要に応じて画面表示したりCSVファイルにダウンロードできます。
しかし、過去のデータを一定期間までしか保持できないものもあり注意が必要です。
なぜ発電所稼働後すべてのデータを確認する必要があるかというと、複数年に渡る継続的な発電量低下を見抜くためです。
年2〜3%程度の発電量低下を数年続けることで、年間40万円以上の損失を出している発電所も多く、気づかない内に大きな損失を出している場合もあります。
設置以降全てのデータが確認できれば、そのような損失が発生していないかも確認することができます。
発電量解析の重要性は、発電量解析についてのページをご覧ください。
6.サーバーのレスポンス速度は十分に早いか
使い始めてみないと分かりづらいことですが、遠隔監視システムによっては、サーバーのレスポンス速度が遅すぎて画面遷移に時間が掛かるものがあります。
どんなに高機能な遠隔監視システムでも、使うのが嫌になるほど遅いと、だんだんと使わなくなってしまいますので注意が必要です。
7.利用者数が一定あり定評があるか
遠隔監視システムは大小様々なメーカーが提供していますが、ある程度利用者がいて実績があるシステムを選ぶことをおすすめします。
実績あるシステムであれば修理・故障時の対応もスムーズですし、遠隔監視システム特有の「癖」等も他の利用者と比較することで把握しやすくなります。
またサービス終了の危険性も少ないでしょう。
遠隔監視システムを導入するメリット
遠隔監視システムを導入する一番のメリットは、不具合の早期発見ができること。
弊社に問い合わせされる方の中でも、気づかない内に1ヶ月間も発電が止まっていた、3ヶ月前から発電量が大幅に下がっている、などという方もいらっしゃいます。
デメリットはコストがかかることですが、しっかり活用することで確実に投資費用は回収できます。
遠隔監視システムを付けて安心するのではなく、日常的に使いこなすことが大切です。せっかく遠隔監視システムを設置していても、たまにしか見なければ宝の持ち腐れとなってしまいます。
ジオリゾームでは遠隔監視システムを徹底活用することで、年間2%以上の発電量の低下原因の把握・是正をしたり、急激な発電量低下を素早く正確に発見する仕組みを構築し安価に提供しています。
また、発電量をしっかり管理することで、現場での点検頻度を減らし太陽光発電メンテナンス費用も減らすことが出来ます!
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